皆さんはサブスクって知ってますか?
最近では、Apple arcadeや星野源、perfumeなど色々な方面でサブスクの話題があがっていますが、サブスクの本当の意味を知っている人はあまり多くありません。
なので今日は、サブスクについて説明します。
サブスクとは
サブスクとは、「サブスクリプション」の略称で、「製品やサービスを一定期間利用する事に料金を支払う」事で、わかりやすく言えばレンタルみたいな事です。
サブスクリプションの良さは、購入するなら高額なものが一定期間の利用という事で料金が安くなっている事にあります。
また、一定期間内であればどれだけ利用しても料金は変わらないのもサブスクの良さです。
しかし、どれだけ使っても値段は変わりませんが、一回も使わなくても料金はかかるので、利用しないと損をするという面も持ちます。
サブスクが話題になる理由
最近では、星野源やperfumeなどがサブスクで音楽を配信した事が話題になりましたが、何故話題になったのでしょうか。
実は、現在の日本での音楽配信のサブスクの市場はあまり大きくなく、18年の日本レコード協会の売り上げデータから推計すると、全体の10%程となっています。
未だに日本ではCDなどの物理デバイスでの販売の方が割合として多いんです。
この数値は、世界的に見るとかなり低い数値で、2018年上期の米レコード業界の売り上げは約75%をサブスクが占めている程広くサブスクが浸透しています。
日本でサブスクが浸透しない理由
日本でサブスクが広く浸透しない原因の一つには、コンテンツの少なさにあります。

サブスクは定額でどれだけでも音楽を聴くことができるため、音楽に対してあまりお金を掛けなくなる恐れがある為、日本の有名アーティストの楽曲はあまり多く配信されてないのです。
「サブスクであの人の音楽を聴きたい!」と思っても配信されてなかったら嫌ですよね。
これがサブスクが浸透しきらない原因の一つです。
もう一つの理由としては、日本人の所有欲にあります。

日本人には物の所有欲が強くあり、車や雑誌、CDなど自分の物を持つ事に対する欲求が強いのが特徴です。
なので実際に購入し、物として持つ事に価値を見出しているのです。
しかし、この考えは時代の流れで必ず変化します。
良い例として、昭和の時代からしばらくは車を持つ事に非常に高いステータスがあり、多くの人が車を持とうとしていました。
ですが現在では若者の車離れが浸透し車を持ちたいという欲求が少なくなっています。
これは車に乗らないという選択をとっている訳ではありません。
自分で車を持たない代わりに、電車やバス、タクシーなどのサービスを利用する様になったのです。
電車やバスの場合は、定期を買えば何度乗っても料金は変わらないですよね。
まさに交通のサブスクリプションですよね。
つまり、日本で音楽のサブスクが広く浸透する様になるためには、コンテンツが充実する様になれば一気に広がるはずなのです。
まさにこれが星野源やperfumeのサブスクが話題になった理由です。
人気アーティストの楽曲がサブスクに追加される。
こうなれば、そのアーティストのファンはサブスクを利用したいとなり、今ままで聴きたかったけど聴けないでいた人もサブスクを利用する様になります。
人気アーティストのサブスク参入というのは大きな影響を持っているのです。
サブスクの欠点
サブスクには、そのコンテンツを所有しないという欠点があります。
そして、その所有しないという欠点を如実に表した出来事がありました。
それは、ピエール滝氏逮捕による「電気グルーヴ」の配信停止です。
ピエール滝氏逮捕により、電気グルーヴの楽曲の権利を持っている会社が楽曲の販売を停止させたのです。
それにより楽曲は全てiTunesからも消えていて、CDなどの物理デバイスを持っていなかった人達は電気グルーヴの音楽を聴くことができなくなってしまったのです。
つまり楽曲の権利者次第でどうにでも出来てしまうというのがサブスクの弱点でもあるのです。
ゲーム業界では

ゲーム業界でのサブスクはどうでしょうか。
ゲーム業界では、サブスクは全く浸透していません。というかサブスクのコンテンツはありませんでした。
ゲーム業界では、有料ゲームと無料ゲームで分かれており、有料ゲームは初回の購入費用と追加でコンテンツを有料で配信する事で利益をあげています。
それに対し、無料ゲームではガチャなどの課金要素で利益をあげています。
どちらも追加コンテンツを配信する事で課金を促し利益をあげているのです。
ゲーム業界でサブスクが無い理由
ではなぜゲーム業界では、サブスクが今まで無かったのでしょうか。
それは、無料ゲームと有料ゲームのシェアに大きな差がある事だと思います。
現在では、圧倒的に無料ゲームの方が人気が高く、多くの人がプレイしています。
これは当然の事で、無料でプレイできるからです。
無料でできるゲームであれば気軽にプレイできるのでより多くの人にプレイしてもらう事ができます。
ですが無料だけでは運営できないので、課金要素としてガチャなどのシステムがあります。
それに対し、有料ゲームは最初のプレイからお金がかかる為、シェアが広がりにくく無料ゲームに劣ってしまうのです。
つまり、スマホゲームにおいては無料であることが最低条件である節があるのです。
この為、必ず料金が必要になるサブスクがゲーム業界では生まれなかったのでは無いかと思います。
実はこれと似た様な挑戦を任天堂がした事があるのです。
それは皆さん知っているだろう『Super Mario Run』です。
このゲームは途中までのプレイは無料で遊べます。
しかし、最後までプレイするには1200円の課金が必須だったのです。
この課金をする事で、最後まで課金をする必要がなくプレイできるのですが、かなりの賛否両論が起きました。
そして、結果として『Super Mario Run』は成功したとは思えません。
満足に遊ぶためには絶対に課金をしないといけないというシステムがユーザーを離れさせてしまったのです。
Apple arcadeの場合

では、世界初のゲーム業界のサブスク『Apple arcade』はどうなるのでしょうか。
私の考えでは、必ず成功すると思っています。
まず大きな理由として、月額700円でプレイできるゲームが100種類を超えるという圧倒的なボリュームの多さがあるからです。
単純に考えても一つのゲームを7円で追加課金なしでプレイできるのでかなり安いです。
それに安いからと言ってゲームの質が悪い訳ではなさそうなので、間違いなく成功すると思います。
料金設定も月額700円と、常に安価なので、学生などあまりお金を持っていない人でもプレイする事ができる敷居の低さも良いですね。
まとめ
私としては、一定の料金で追加の料金の必要の無いサブスク業界はどんどん大きくなっていくと思います。
音楽ならばApple music、ゲームならばApple arcadeとなる事が予想され、ますますAppleの勢力が強くなって行きますね。